自由に個人事件を受任でき
弁護士として働きやすい環境が
整っています

弁護士
大伍 将史Masato Daigo
家事ドメイン
※掲載されている情報は2020年時点のものです

アディーレの良さ

第一に、弁護士として働きやすい環境が整っている点です。アディーレに所属する弁護士は、60期後半~70期代の若手が中心です。そのため、一般的な法律事務所とは異なり、“ボス弁”の存在や上下関係が基本的にありません。修習期に関係なく、弁護士同士が対等な関係で事件を協議しながら、より的確な事件方針を決められるように努めています。

第二に、専門性を磨くことができる点です。アディーレではまず、入所後3か月間の新人研修の中で、債務整理・家事事件・交通事故の被害・労働トラブル・B型肝炎の給付金請求の5つの基幹業務を学習します。各事件の初動対応ができる程度の基本技能を取得するとともに、どの部署に所属するかを決める重要な期間です。そして、研修後に各部署へ配属となり、実際の事件を担当することになります。面談日程の調整等の事務手続は、事務員の方々が担当してくださるので、弁護士は事件対応に集中できるのです。私自身、1年目だけで何百件という事件を経験し、債務整理や家事事件に対して自信が持てるようになりました。

第三に、自由に個人事件を受任できる点です。法律事務所のなかには、そもそも受任を禁止している、受任した場合の経費負担の割合が大きいなど、個人事件の受任を消極的に考えるところもあります。しかし、アディーレでは、通常業務に支障がない限り、個人事件を扱うか否かは、各弁護士の判断に委ねられています。また、報酬の3~5割程度が経費として発生してしまう事務所が多い中で、アディーレは経費負担が2割のみ、国選事件の場合には経費負担がないところも魅力です。基幹業務以外の事件相談は、一般事件として個人受任ができるため、私は1年の間に10件程度の個人事件を行い、経験を積むことができました。

現在の業務

弁護士1年目は債務整理を扱う部署に所属し、面談を年間約100件、自己破産・個人再生の申立を年間約30件、そのほかに過払金の訴訟事件などを担当しました。特に、自己破産・個人再生の申立では、申立書の作成から債権者集会までの一貫したフローを主任という立場から経験できたことが、今の自信につながっています。また、過払金の訴訟事件では、1年目の4月から東京地方裁判所に一人で出廷し、年間約1,000回もの出廷を通して、相手方代理人や支配人との交渉術を身に付けることができました。さらには、弁論手続だけではなく、弁論準備手続や当事者尋問といった幅広い裁判手続を経験することで、弁護士として着実にスキルアップできたと感じています。

1年目に債務整理の部署で身に付けた交渉術を別の部署でも応用し、自身が対応できる業務範囲を拡大していきたいと考えた私は、2年目から家事事件を担当する部署に異動しました。ここでは、主に不貞慰謝料事件(請求と被請求を含む)を担当しています。家事事件では、相手方代理人だけではなく、相手方本人との交渉も必要になるので、相手方の特性や反応などによって臨機応変に交渉方法を変えていかなければなりません。また、新たに学習することが非常に多く、弁護士1年目に戻ったような、そんなフレッシュな気持ちで業務に携わっています。将来的には、アディーレのすべての基幹業務を行い、あらゆる分野に対応できる弁護士を目指していきたいです。

メッセージ

修習生にメッセージ

現在私が担当している家事事件の業務において、最も役に立った経験は、修習生時代の「家庭裁判所修習プログラム」です。このプログラムでは、家事事件の多様な調停を傍聴することができ、家事調停委員の方々が、申立人と相手方のそれぞれとやり取りする現場を見ることができました。実務になれば、ひとつの家事事件調停の中で、申立人と相手方の両方の現場を見る機会はありません。このように、「修習生にしか経験できないこと」がたくさんあるので、修習生の皆さんには、さまざまなプログラムへ積極的に参加することをおすすめします。

また、教官や修習生との出会いもぜひ大切にしてください。皆さんもご存じの通り、法律家を目指す方は、一人ひとりが高い志を持ち、かつ、ユニークで魅力あふれる人がとても多い印象です。たとえば、「一見真面目そうに見えても、話してみると一筋縄ではいかない」というような、個性的な方との出会いが待っています。修習後も、教官や修習生同士で交流する場があれば、どんどん参加してみてください。自分の視野を広げることにもつながります。

真面目な話が続きましたが、何よりも「修習を楽しむこと」が重要です。法律家になれば、それぞれに異なる悩みやトラブルを抱えた、多くの依頼者を救っていかなければなりません。しかし、まずは自分自身が幸せでなければ、他人を幸せにすることはできないと私は思います。ブレない軸を持った、頼りがいのある法律家になるためにも、修習中に自分なりのリラックス方法を見つけて、修習生活を思う存分楽しみましょう!