アディーレでは、このたび79期司法修習生となる予定の皆さまを対象に、サマークラークを実施いたします。
プログラム内容は、主要な一般民事事件である交通事故事件や家事事件について、当事務所がこれまで解決してきた膨大な案件から導いた「実務に基づく基礎講義」や「ロールプレイ」がメインです。
アディーレのサマークラークを通して、司法試験で涵養した法的知識や思考を実務に活用する術を学び、司法修習やその先の実務で「役に立つ」経験をしていただきたいと考えています。
2日間と短期間ではあるものの、法曹としての将来像を固めるきっかけになること間違いなしですので、ぜひご参加ください!
参加者の声 弁護士 田中 虎太郎(77期)
01サマクラに参加した感想

弁護士 田中 虎太郎
アディーレサマクラでは、事実認定に関する講義、家事事件に関する講義やロールプレイ、交通事故事件に関する講義を受講しました。
修習において非常に役に立つ知識を得られたことに加え、ランチや懇親会などで参加者と交友関係を深めることができ、最終日には数人で飲みに行くほど仲良くなれました。そのうちの1人は今、同僚として切磋琢磨する間柄ですし、そのほかの人とも修習中に飲みに行った思い出があります。
このように、知識を得るというだけでなく、自身の交友関係を広げられた点でもアディーレサマクラに参加してよかったと思っています。
02得た経験が司法修習でどのように活かせたか
まず、事実認定に関する講義では、修習や実務では、あらかじめ事実が認定されている司法試験とは異なり、自身で事実認定をすることから始まるという点に、大きな違いを感じました。修習に入る前に、事実認定の重要性と難しさを理解するいい機会となりました。
また、交通事故事件の講義では、具体的な事例をもとに、いわゆる「赤い本」の基準を用いて実際に損害賠償額を算定する演習を行いました。弁護修習で一般民事を扱う事務所にお世話になる場合、交通事故事件に触れる機会が非常に多く、前提知識があると修習が非常に有意義なものとなるはずです。
不貞慰謝料請求のロールプレイでは、請求側の代理人として、LINEのやり取りや写真といった証拠を用いて不貞行為の立証の体験をしました。証拠の評価をめぐってグループ内で議論を交わす時間は非常に楽しく、同時に、事実認定の感覚をつかむこともできました。また、交渉では、求償権の存在に気を配らなければならないということも学びました。家事事件修習でもまったく同じ知識を使う場面があり、講義内容がそのまま役に立ちました。
03参加希望の方へのメッセージ
アディーレサマクラは、司法修習に向けた実践的な準備としても非常に有意義であるうえに、司法修習前に修習予定者との交友関係を広げていくきっかけにもなります。もし参加を迷っている方がいれば、私は自信を持って参加をおすすめします。上記で申し上げたとおり、私としては、アディーレサマクラが修習に役に立つ場面は少なからずありましたし、そこで出会った人と現在も同僚として仲良くしています。ですので、アディーレサマクラに参加すれば、きっとそこでしか得られない学びと出会いを得られると思います。
参加者の声 弁護士 山﨑 敬子(77期/AI開発職弁護士)
01サマクラに参加した感想

弁護士 山﨑 敬子
2023年、アディーレ法律事務所のサマークラークに参加いたしました。慰謝料請求事件を題材とし、基礎的な講義を受講したあと、依頼者との法律相談、相手方との電話交渉や模擬裁判をロールプレイ形式で体験いたしました。
特に印象的であったのは、相手方との電話交渉の場面です。受講生の多くが交渉に苦戦するなか、講師の弁護士による実演が行われ、その説得力と交渉技術の高さに感銘を受けました。相手方役の受講生が譲歩を余儀なくされる展開となり、実務における交渉の奥深さを実感しました。
模擬裁判では、原告チームにのみ与えられた「秘密の情報カード」をどのように活用するか(あえて活用しないのか)、チーム内で議論を重ねながら戦略を練る過程が非常に刺激的で、学びの多い経験となりました。被告チームにも同様の情報が与えられており、双方が手探りで進める裁判は、実際の訴訟に近い臨場感がありました。
また、ランチ会では、慰謝料請求分野に限らず、さまざまな専門分野を持つ事務所弁護士の先生方と交流する機会があり、幅広い知見に触れられた点もよかったです。美味しいお食事とともに、実り多い時間を過ごすことができました。
02得た経験が司法修習でどのように活かせたか
サマークラークでは、受講生にとって馴染みの薄い慰謝料請求事件を扱ったため、学習の差の出にくい環境で取り組むことができ、一体感のある場となりました。評価の伴いがちな司法修習の法律相談や模擬裁判とは異なり、純粋に楽しむことができた点も印象的でした。
民裁修習において不貞慰謝料請求事件を目にする機会がありましたが、サマークラークで得た基礎知識が事件理解を進めるうえで役立ちました。不貞慰謝料請求は実務で頻出の分野であり、司法修習および弁護士人生においても有用な知識であると感じています。
また、弁護士実務における「交渉」の場面を間近で見る機会は限られています。私自身、弁護修習では交渉の場面を目にすることはできませんでした。司法修習では得られなかった貴重な経験を得ることができ、サマークラークが司法修習の補完的な役割を果たしてくれたように思います。
03参加希望の方へのメッセージ
サマークラークには、参加に興味があった方から真剣に就職先として検討されている方まで、幅広い背景を持つ受講生が参加されていました。ご出身の地域も多様であり、どのような方でも意欲的に取り組みやすい内容となっていると思います。
実務に近い体験を通じて、法律家としての視野を広げる貴重な機会です。ご関心をお持ちの方は、ぜひ積極的に参加されることをおすすめします。
プログラム概要
計2日間で以下のプログラムを予定しております。
- 家事事件(調停交渉術)や交通事故事件の基礎講義
- 家事事件のロールプレイングや交通事故事件の訴状等の起案
※都合により、プログラム内容を変更する場合がありますので、ご容赦ください。
サマークラーク概要
対象 |
受験回数、年齢は不問です! ※注意事項 |
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日時 |
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スケジュール (各回共通) |
1日目 10:00~17:30(受付開始9:40) 2日目 10:00~15:30 |
場所 |
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募集人数 | 各回8名定員 |
交通費 |
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備考 | 参加者には、家事事件ロールプレイに関するテキストを送付するので事前学習をお願いいたします。 |
参加申し込み・お問い合わせ
下記ボタンからお申し込みください。
交通費支給に関する注意事項
- 交通費は、お住まいの地域から会場までの最短・最安の公共交通機関の利用ルート分となります。
なお、サマークラーク開催日当日または前後1日の移動分に限らせていただきます。 - 遅刻や途中退出の場合には交通費を支給いたしませんので、あらかじめご了承ください。
- 交通費として支給されますのは、
- ア. 自宅から会場までの往復交通費
- イ. 飛行機利用された場合の航空券代+ホテル代
※航空券代につきましては利用航空会社並びにチケット購入時期によって価格変動が大きい為、片道上限¥12,500往復上限¥25,000とさせていただきます。ホテル代含む場合も同様とする。(飛行機利用可能地域:北海道、山陰地方および四国、九州のみ) - ウ. 新幹線を利用された場合の新幹線代(乗車券代+自由席特急券代)+ホテル代
※ただし,自由席設定のない新幹線に関してはこの限りではありません。
※ホテル代込みで往復上限¥25,000までとさせていただきます。 - エ. 特急電車を利用された場合の特急電車利用区間の乗車券及び特急券代
- 交通費の申請につきましては、交通費申請書の提出が必要となります。
また、ご利用になった飛行機、新幹線、または特急電車の領収証が必要となります。
交通費申請書に領収証を貼付して提出をお願いします。 - 交通費申請書に申請される交通費の内訳(経路、交通手段、各料金内訳)を「備考」欄にご記入ください。
交通費申請書は2日目終了時に回収いたします。 - 2日目当日に領収証貼付の交通費申請書の提出がない場合には、交通費の支給はできかねますので、ご了承ください。
(復路分についても交通費支給を希望される場合には、あらかじめ復路分も購入し当日領収証をお持ちいただく必要があります) - 交通費のお支払い(指定口座へのお振込み)は、交通費申請書の確認後約1ヵ月いただきますので、あらかじめご了承ください。